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MOM認証の対象製品

「MOM: Ministry of Manpower」は、シンガポールにおける労働安全規則であり、日本の労働安全衛生法に該当します。

MOMでは内部に圧力が掛かる機器（圧力容器）および危険物機器（液体・気体等の容器）について、労働者の安全を考慮した製作・検査等の基準が定められています。

MOMにおいて第三者検査機関による認証が必要とされる圧力容器は、「SPV: Statutory Pressure Vessel」と称され、「Air Receivers」「Steam Receivers」「Refrigeration Plant Pressure Receivers」「Steam Boilers」の4つのカテゴリーに分類されています。

シンガポール国外で製作される圧力容器は、MOMに定められた基準を満たす必要があります。　この基準を満たしていない場合は、シンガポールへの輸出や据付を行なうことができません。

検査/認証

認証取得に関わる項目は、大きく分けて以下の二つです。

①　設計審査（各種図面・強度計算書・配管系統図 等の確認）
②　実機評価（材料・外観/寸法・耐圧・溶接詳細 等の確認）

※設計/材料規格は、基本的にASME及びBSIのみが認められています。

設計図書

認証取得に必要な設計図書は、基本的に以下の通りです。

✓　各種図面類
✓　強度計算書
✓　WPS/PQR
　　　WPS:   Welding Procedure Specification（溶接施工要領書）
　　　PQR:    Procedure Qualification Record（溶接施工試験記録）
✓　各種検査計画書・検査要領慮（以下の内容を含む）
　　　材料確認・開先検査・溶接検査・非破壊検査・外観検査・寸法検査・耐圧検査

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